えっ!?これユルくて面白いよね?それともクソアニメ見過ぎて俺の感覚が何かを超越したのか?もはやアニメ仙人の域に達したのか…
一見、駄ソシャゲアニメに見えるが…しかし!監督錦織博、キャラクターデザイン田中雄一、制作J.C.STAFF、なんと禁書と同じスタッフなのである。作画は波があるものの同じ田中さんキャラデザの「夏色キセキ」のような作画崩壊は無い。ただバトルの動きは中割り不足のカクカクで、敵のオブリが単純なデザインで死に方もシュワッと消えるだけなのでその辺は楽はしている。
この作品は公式がアピールしている通りバトルだけでなく女の子たちの日常シーンも多く描かれていて、そのユルさはなかなかの一品に仕上がっている。
あまりにユルすぎて脱力してしまうことも多々ある。会話は声優ラジオみたいなノリで、声優が演技せずに素で喋ってることも多いと思う。特にベテランの沢城みゆきと斎藤千和。
このユルさ、「絶対防衛レヴィアタン」並に評価されてもいいと思うのだが…花澤さんが同じようなキャラを演じてるしwシリーズ構成の吉岡さんは「閃乱カグラ」もやってるのでそれにも似ている。
ただ会話センスが親父臭く、ムキムキとかボインとかチョッチュネとかメンゴメンゴとか宇宙刑事ギャバンとか川口浩探検隊とかは流石にどうかと思った。
あとシャワーシーンと風呂シーン多すぎ。でも11話の裸の隠し方は斬新で笑ったw
ツッコミ所はこの手のアニメ同様に多くあって、なんで適格者が女子高生ばかりなのかとか(このアニメに限らないけど…フィフス粒子を浴びた人間の子としているがその説明にはなってない)、なんで記憶喪失で不登校のつばめがリーダーなのかとか(初対面でそれをすぐに受け入れる他の4人も謎。いおの方が向いてるようにしか見えない)、なんでわざわざ平行世界に行ってオブリを倒さなければならないのかとか、オディールの正体がクラスメートだとわかったのになぜ授業が終わったら帰ってしまうというしょうもない理由で放置するのかとか…これはギャグなのか。
そして極めつけは、主人公のつばめがなぜ過去に戻る力を持ってたのか、この世界のつばめに相当する存在は誰なのか、つばめを救った猫の隊長は何者なのかという謎をぶん投げて終わってしまう。原作ゲームはまだサービスが続いているのでそれをやればわかるのかもしれないが。
ソシャゲ原作らしい豪華声優陣はこのアニメの売りで、レギュラーの石原夏織、日高里菜、沢城みゆき、花澤香菜、小倉唯に魅力を感じる人は是非見るべきだろう。特に沢城みゆきは萌えアニメのレギュラーはこれが最後になっている。あとざーさんがかなり弾けてる。キュイジニエール・サジマって誰やねんwそれと斎藤千和さんのオディールのオバカ演技も素晴らしい。脇役には釘宮さん三石さんもいる。
あとEDで摩訶摩訶やへべれけやオホーツクに消ゆといったマニアックなレトロゲーをネタにしているのがツボ。
総じて駄ソシャゲアニメと切り捨てるにはもったいない佳作だと思う。