うざっしーのアニメ批評

ネタバレがあるので注意!ネタバレ無しの評価は名作アニメ一覧をご覧ください。

カテゴリ: アニメ批評_2010

女だけの萌えアニメが嫌いだけど女の子日常アニメを見たいという人向け

下町のしょぼいメイド喫茶でバイトするドジっ娘女子高生・歩鳥が主人公の日常物。メイド喫茶と言っても店員がメイド服を着ている以外は、本当にしょぼい昭和の頃のような喫茶店が舞台。
萌え絵じゃない日常物を見たい人には最適。針原さんのようなもの凄いブスのキャラもいるので、萌え嫌いな人にいいだろう。でもJS美少女の伊勢崎さんは萌えられるけど。えみりんはこういう役が今でもできればよかったのだが…。

シャフト作品ではそれほど名前が挙がらない作品だけに(月詠とかまりあほりっくとかもっと挙がらないのもあるけど。これより面白いんだけどな)いまいち面白くなくて視聴が進まなかったが、「碧ちゃんが出ているシャフト作品」なのでまどかファンの務めとして我慢して完走した。

まずキャラデザがあまりかわいくないのがネックなのだが、原作を調べると初期は萌えっぽい絵柄だったのに、その後絵柄が変遷してしもぶくれ顔になってしまい、アニメはそっち準拠になっている(「美味しんぼ」の絵柄の変遷に似ている)。ただ歩鳥と俊子は美少女ではないという設定でこの顔なのかもしれない。紺先輩や静は普通に美人に見えるし。
ただし作画はやたらぬるぬる動く時もある。シャフト演出はほどほどって感じ。

まあ顔はともかく体はエロいからいいとして(歩鳥は貧乳扱いされてるが十分巨乳だよな)、絵よりネックなのが歩鳥の声の小見川千明の演技。この声優は他でもがっかり演技を披露しているが、このアニメは主人公なのでかなり台無しにしている。
声優については、碧ちゃんはこの頃はこんな声だったなーと再確認した。今はこういうキャラはやらせてもらえないよね…。脇役に千葉繁さんが出てるのはナイス。あと櫻井孝宏さんが婆さんの役をやってるのが面白い。

話は同じシャフトの「ひだまりスケッチ」と同様に原作からの時系列シャッフルが強烈で混乱する。いきなりジョセフィーヌがペットになっていて、しかもそのジョセフィーヌを飼ういきさつの話をやらないのは酷い。ただ12話の歩鳥が脳死する話を最後にしているのはナイス。
終盤は未来人や宇宙人や幽霊が出てきたりあの世に行ったりと非現実的な話をやるが、むしろ普通の日常よりも面白かった。
小ネタでは8話の調理自販機ネタは良かった。グーテンバーガー好きだったわ。

あと音楽。OPのDOWNTOWNカバーは年寄りが見るとやはり俺たちひょうきん族を思い出してしまう。EDのメイド服でバンドは、原作を比較するとけいおんよりこっちが先らしい。どっちにしろ同じTBSアニメだけど。8話の学際ライブを含めけいおんに対するシャフトのアンサーなんだろうか。声優の実写PVもあるけど碧ちゃんはバイオリンは弾けないようだ。 https://www.youtube.com/watch?v=zojY06rkfdY

なお原作は終わっていて歩鳥は小説家になったそうだが、ゼリー島を見る限り才能があるとは思えないw

作品テーマは7話の歩鳥の「知らない町でも人は暮らしていて、安心したような悔しいような不思議な気分」というセリフがそれなのだろう。もちろん12話の作品名と同じサブタイトルの回もそうだろうけど。大切な人が亡くなっても、それでも町は廻っている。

女にちょっと親切にするだけでベタ惚れされる理不尽な世界

二期。2年目の話らしい。90年代アニメのように古臭く感じた一期からスタッフを一新し、見た目は今風のハーレムエロアニメになっている。

TVで初登場のナナ、モモ、セリーヌは最初に説明無し(後の方にあるけど。セリーヌは10話でやっと…)、一期には無い幽霊だったお静の実体化、ルンのアイドル化、リトの女性化も説明無し。それぞれこの二期の前のOVAでもちゃんと説明されてないらしい…。

構成は各回3話ずつのサザエさん方式でショートアニメみたいになっている。そのせいでストーリー性は薄いが、ただ11話の終盤でようやく転機が訪れて少し話が動く。でもその次で最終回だが…。ラストのリトと春菜の本心を知った上でのララの行動はちょっと腹黒い気もした。リトはララを傷つけないように遠まわしに振ったけどそれに気付かないふりをしたような。
それを除くとラブコメでよくあるようなドタバタがただひたすら続くだけの内容。普通の人間なら当たり前の親切をしてあげるだけで「リトくんは優しい」と惚れられまくる展開にはうんざりする。籾岡回でリトは好きでもない女の誘惑を拒絶できないクズであることが露呈したし。入れ替わりとかリトが別の姿になる話が多い気もしたが、リトが犬になる話とペケになる話はちょっと面白かった。高度なエロ?
リトのラッキースケベって自分から行ってるようにしか見えないんだよね…お笑い芸人か!なぜいつも女の子にぶつかる時に手を胸に持っていくねん。
キャラが増えた上にヤミや唯の出番が多いせいで、ララや春菜の存在感が薄れた感もある。籾岡メイン回まであるし。

作画は一期より体がむちむちしてエロくなっていて、ようやくエロアニメとして名高い理由が分かった気がした。ヒロインの私服の種類も多く手間がかかっている。こんなに作画に力を入れているからジーベックは赤字になったのだろう。潰れたマングローブも作画は良かったんだよな…。
ただ、規制あり版を見たのだが、パンチラや服の上からの乳揉みに規制を入れる理由がわからん…それよりエロい半裸は入れてないのに…乳揉みは「Eテレで」再放送したラブライブでもやってるんだが。

デート・ア・ライブに似てるけどこっちの方が先

Amazonプライムで視聴。
ギャルゲーをやりすぎて何でもギャルゲー基準でしか考えられない主人公の桂馬が、ある理由からリアル女子を次々にギャルゲーメソッドを駆使して口説いて落とす話。桂馬が次々にヒロインたちの悩みを解消して落す展開はまさにギャルゲー的である。

原作者は京大文学部哲学科卒だそうだが、京大卒の人は森見登美彦先生みたいな非リア系モラトリアム作家になりがちなのだろうか。桂馬も森見作品の主人公も作者自身がモデルだと思われるが、森見先生は理系なのに理論より感性のアナログ人間で(小説はプロットを決めずに勢いで描くらしい)、このアニメの原作者は文系ながら汐宮栞編での書籍についての考えで分かるようにデジタルな合理主義者で、その違いが面白い。桂馬の考え=原作者の考えとは限らないが、汐宮栞編の最後で、リアルから逃げているだけの栞はリアルを捨てている桂馬とは違うと結論づけたことから(それに気づいた時の寂しげな桂馬の「違ったか」は印象的)、やはり桂馬=作者だと思う。
原作者が哲学系だけに、リアルはギャルゲーのバーチャル世界よりむしろリアルじゃないとか、ギャルゲ少女がただのデータと言うならリアル少女はタンパク質の塊だとかの辺りに、イデア論的な哲学っぽいメッセージ性を感じた。ような気がする。

この作品の欠点はストーリー性で、桂馬がホームズ・エルシィがワトソンの役回りで、桂馬がヒロインに対し十分なリサーチを行ってから「エンディングが見えたぞ」の決めゼリフで攻略するストーリー構成には隙が無いものの、その分ワンパターンで意外性には欠けるように感じた。また最後の汐宮栞編はデジタル対アナログの議論は面白かったが、その分恋愛描写がおろそかで、最後のキスが唐突に感じてしまった。
それと落としたヒロインたちは桂馬のことを忘れてしまうので、そこは割り切った感覚で見るしか無く、この辺は似た内容のデート・ア・ライブのハーレム展開の方がいいと思う人が多いかもしれない(後でヒロインたちは実は…の展開になるらしいけど)。

小ネタではWiiリモコンに否定的なのは凄く共感した。あれはゲームを阻害するインターフェイスでしかない。事実、今は飽きられて廃れた。
ゲームをテープでロードとかは、90年代が舞台のハイスコアガールすらわからない人が多い昨今の人にはわからんよな…俺はPC-6001mkIIユーザだったからそれがデフォだったが。あとゲームセンターあらしの水魚のポーズパロとかも大半の人間にはわからんだろw

作画は物語シリーズやグリザイアの果実よりも渡辺明夫の絵をよく再現して、よく動かしていると思う。制作したマングローブは作画にこだわり過ぎて倒産してしまったのだろうか…。

音楽は劇伴の出来が良く、脚フェチなEDは落したヒロインの声優が歌うのは面白かった(ただこのシステムのせいで最後の花澤さんは1回だけで終わったが)。「悪魔のリドル」でも同じようなことをやってるけど。

声優については、攻略するヒロインのキャストは竹達彩奈・悠木碧・東山奈央・花澤香菜とパーフェクトラインナップだが、特に東山奈央ファンは絶対見るべきだろう。7話のライブの2曲フルはさすがにアニメとしてどうかと思ったが…。

3話切り。作画と声優は良いのだが話があまりにチャチい

猫型宇宙人ヒロインのハーレムラブコメ。うる星やつらから続くよくあるようなやつ。
沖縄が舞台で、沖縄名物がたくさん出てくるのが特徴。
1話冒頭で支那の不審船を成敗したのは良かった。

ただ3話まで見て、国家間や宇宙人勢力の争いや陰謀話の展開などがとても幼稚で安っぽく感じられ、これ以上の視聴継続を体が受け付けなかった。つまらないギャグを作り手が面白いと思いこんでいる様子が感じられて寒い。下らなくても作り手がしょうもないギャグだとわかって作っていればだいぶ演出が変わって来ると思うんだけどね。
2010年放送だがもっと古いアニメのように感じた。うる星やつらを今から見る方がまだ楽しめるのではないだろうか。
作画はとてもいいし、声優も豪華なので非常にもったいないけど。

終わり方は確かにすっきりしないが、意図されたものであってこれはこれでありだと思う。

エロゲ原作のよくあるようなハーレムもの。
メインヒロインには秘密があるが、それもよくあるようなやつ。物語シリーズやストライク・ザ・ブラッドを見ていると、孝平はさっさと瑛里華に血を吸わせてやれよと思う。11話でようやく吸わせているけど。
ただハーレムにしては主人公以外にレギュラーのイケメン男キャラが3人いるのは珍しい(徹底して中立の生徒会長はいいキャラしていると思う)。エロネタも少ないので女性にもオススメだろうか。

まず3話で最初の山があるのでそこまで見てみてもいいと思う。
その後はゆるい日常もあればシリアス展開もありといったエロゲギャルゲによくあるような流れで終盤まで続く。

そして問題の終わり方なのだが、確かに他の人達が言うように全然すっきりしない終わり方になっている。しかしこれは作り手が意図したもので、敢えてこうしたことでメッセージ性が生じたと思う。
最後に孝平が無理矢理に瑛里華の眷属になって、二人は永遠に結ばれましためでたしめでたし、という綺麗な終わり方にするのは簡単である。しかし人間でありたい瑛里華があくまでそれを拒否しているのだから、瑛里華の意志を尊重して保留という形で終わらせたのは私は良かったと思う。孝平が瑛里華の意志を無視するのではなく、あくまでも二人で考えた結果、そうするしかないならいずれそうする、という形にしたのは非常に正しい。
確かに終盤で瑛里華は吸血せずにはいられない程だったのに、ラストではケロッとしているのがおかしいとは思うけどw孝平が血をまた吸わせたのだろうと解釈するしかない。孝平は不老不死ではないので、いずれは眷属になるのだろうな…という余韻を残して終わったのは私は気に入っている。第三者からそうするしかないと言われても、簡単には結論を出さないという筋を通した終わり方だと言える。

あとどうでもいいことだが、まどかファンとしては黒髪ロング・紫瞳・クールキャラで髪をかき上げる紅瀬桐葉が暁美ほむらに見えて仕方が無かったw総作画監督は後にまどか12話に参加しているので若干影響を与えたのかもしれない。

作画は描き込まれていて線数が多く出来が良い。終盤ちょっと崩れている所もあるけど。あとクラシカルな劇伴も良い。
声優については男キャラが小野Dや諏訪部さんなので高校生の声に聞こえないのはどうにかして欲しかった。
あと生天目さんが咲のタコスみたいなキャラをやっているのが面白かった。
それと水橋かおりさんの母親役はこれが最初だろうか。

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