うざっしーのアニメ批評

ネタバレがあるので注意!ネタバレ無しの評価は名作アニメ一覧をご覧ください。

カテゴリ: アニメ批評_2011

貧乳は人にあらずというバカすぎる世界観。良作画がもったいない…

乳監督・金子ひらくのおっぱいバカ時代劇。
結論から言うと、少し似た内容の「閃乱カグラ」の方が好き。ただ作画は圧倒的にこっちの方が上だけど。
カグラより「百花繚乱 サムライガールズ」の方が近いかもしれない。

物語は江戸初期に幕府で重用された柳生宗矩を魔乳宗矩なる人物に置き換えて、彼がその権力で女性の価値は巨乳が全てと言う歪んだ価値観を広めたというイカれた世界設定になっている。

1話の途中まではシリアスな作品のようにミスリードしている。その後もちょくちょくシリアス展開があるが(死人は出さない方がいいと思った)、巨乳が全ての世界観ではギャグにしかなってないので100%オバカな話にした方が良かったと思う。差別がテーマと言えばそうだが、差別の対象が貧乳では…。
最後に千房は乳流れの奥義を1回だけ成功させて桜花には乳を返せたけど、他の子にもきっちり返して終わって欲しかった。

ただ他人の乳を奪って自分の乳がどんどん大きくなる能力が出てくるアニメってこれ以外に思いつかないので、そういう意味ではオンリーワンかもしれない。

なお規制あり版だとエロシーンで画面が真っ白になるので規制無し版を見た方がよさそう。あえぎ声もカットされているが円盤なら聞けるのだろう。

作画は劇画っぽく描き込まれていて良く動くのだが、このアニメにはもったいないように感じてしまう。剣の殺陣とか凄く真面目に描いているし…スタッフは時代劇が好きなんだろうか。フッズは昔はこんなに作画が良かったのに「メルヘン・メドヘン」はなぜ…。

声優はけいおんの紬・唯・澪の人が出ているが、律と梓の人も出ていればいいのにと思った。

20世紀前半のイギリスが舞台の毒舌ロリっ子アニメなのです

これは俺が好きなタイプのアニメなんじゃないか…とずっと思っていてようやく視聴したが…まあまあ良かった。
「キノの旅」「神さまのいない日曜日」「人類は衰退しました」「しにがみのバラッド。」辺りの1話完結の奇譚系ラノベアニメが好きな人にはストライクだろうけど(オレモナー)、その辺には若干劣る。それは後述するように作者の力量の差だと思う…。
それでも、このクラスの出来のアニメが空気とか、奇跡の年・2011年のアニメのレベル恐るべしと再認識した。

内容は20世紀前半のイギリスが舞台のファンタジーミステリーもの。
タイトル通り書籍がテーマになっていて、退役軍人の男と不思議なロリっ子・ダリアンが魔力を持つ「幻書」をめぐる事件を解決する話が1話完結で続いて行く。GOSICK等の耽美的でブリティッシュな雰囲気が好きな人は好きだろう。私もこの作品の雰囲気は好きだ。
原作者は「ストライク・ザ・ブラッド」と同じだが、作者はストブラのようなエロ駄ハーレムじゃなく本当はこういうのを書きたい人であったのならば、心中お察し申し上げますと言いたい(しかしこの作品にもストブラのような稚拙さを所々に感じてしまうのだが)。
主人公の男とロリっ子が協力して敵を倒す展開はストブラと同じだとは言える。

ダリアンは本好きなのだが、毒舌ツンデレ食いしん坊であまり文学少女らしくないwダリアンは流行りの新刊を好んで読むので文学少女というよりはラノベオタクに近いかも。BL好きで腐ってるしw
1話を見てダリアンがゴスロリ・紅茶とお菓子好き・CV沢城みゆきヒロインなので最初「ローゼンメイデン」みたいな作品かなと思ったが、沢城さんは真紅よりもロリっぽい声で演じているのでだいぶ印象は違った。でも12話のダリアンとラジエルを見ているとローゼン感もあるけど。それぞれに鍵守というマスターもいるし。
脇役の声優陣も強力だが、花澤さんの男の子役は男の声に聞こえなかった。

あとイギリスが舞台なのに竹取物語とか式神とかわらしべ長者とか東洋のネタが多いのは気になった。ただ12話のゾンビの話は「屍者の帝国」を先取りしたと言える。
4話は作者が自分につきまとうサイコなファンをモデルにしたんだろうか。ストブラで雪菜よりもこっちのヒロインを古城とくっつけろみたいな?(ストブラの方が後の作品だけど)

制作はGAINAXで美術監督が山賀博之氏なので映像センスは素晴らしいが(同スタッフの「ピアノの森」は不評だけど…)、実写取り込みの背景は気になった。EDも実写だし…。ただ背景より人物の作画の方が良いアニメだと思う。表情の描写は素晴らしい。
佐伯昭志・中山勝一・今石洋之・高村和宏・雨宮哲といった名だたるガイナ出身者も参加していて、5話の今石さん回はバトルが無駄に派手だったw
9話は他と全然違うタッチの作画だが、演出がゲーム「グランディア」の人だと知ってなるほどと思った。作画は「キャロル&チューズデイ」の監督。
といったように名クリエイターの夢の競演みたいになっているので所々尖っているが、一つの作品としての統一感には欠けていてごった煮感はある。
まあごちゃごちゃ言わんとただひたすら毒舌ダリアンたんに萌えとけ!と言われれば何も異存は無い作品だけど。

なんか一期と違ってただの小ネタ集になったような

二期。そのままの続きではなく、時系列的に少し戻って再開していて作中でもメタ的に突っ込まれる。「のんのんびよりりぴーと」方式だね。
ただし7話からは一期の最後から続く話になる。しかしそれ以後もグダグダな話が続くだけなのだが…。
11話の妹の話でちょっとドラマがあったが、それ以外は2クールやって人間関係に何も進展はなかった。そもそもこの物語の落とし所は何なのだろうか?1期の最初でかなこが鞠也に気があるようなフラグが立っていたが、最後は男性恐怖症のままで終わった。
結局、一期の最後で祇堂静珠がかなこのロザリオを見て驚いたシーンは何だったのだろうか。今回の最終話でサプライズの鍵になるが、それと関係があるのか?

気になった小ネタは、三国志ネタは監獄学園を思い出した。隆顕が部下十人選択で麋竺を入れるのは何でよと思ったw資金目当て?郭嘉が陳羣と不仲とか作者はガチの三国志好きらしい。
4話の最後にまどかマギカパロがあるがBDではカットされたらしい。制作会社が同じシャフトでも発売がアニプレじゃないとNGということなのだろう。
あと寮長の罰ゲームが銀英伝全話連続視聴の刑って銀英伝に失礼やろw

画面は今回は16:9になって、作画も一期より良くなった気がする。
EDはまた懐メロだが、この頃のシャフトは懐メロを使うことが多かったね。

過大評価気味のハートフル系ハーレムラブコメにゅ

ぽすれんでレンタル。評価の高いラブコメらしいので見てみたが…結論としては並レベルに感じた。「僕は友達が少ない」一期の直前の作品だが、もし後だったらもっと評価は低かっただろう。
なおDVDで見たがエロは少しだけ修正無しシーンがあった。12話の主人公の妄想が突出してエロい。さすがはヨスガノソラのfeel.。でも修正ありの所も多いので中途半端に感じた。

内容は男子高校生のジローがある秘密を持つヒロインと付き合うという、よくあるようなラブコメ。なおTBS1クールアニメなので12話が最終回っぽくて13話がオマケになっている(この縛りがなければ12話のスバル執事復帰が駆け足にならずに13話も使ってちゃんと描けただろうに。ただ13話のナクル回自体はあっていいと思うけど)。

ラブコメのシリーズ構成が吉田玲子なのは珍しい。「マリア様がみてる」をやってるから百合のスペシャリストと見做されてラブコメの仕事は少ないのだろうか。
吉田先生のアニメはテンポが悪く感じることが多いが、これは中盤まではハイテンポになっている。むしろスバルや宇佐美がジローにベタ惚れになるのが早すぎるように感じた。しかしハーレムヒロインが全員出揃ってからはグダグダになって見るのがキツいと感じてしまった。
主人公のジローも好きになれず、女性恐怖症で女に触るとダウンするわ休みはずっと寝てるわ妹の誕生日は忘れるわ、なんでこんな奴がモテまくるのかと疑問を感じた。11話で奏が怪我した時に全く責任を感じてないのも不快だった。自分が見てきたハーレム物の主人公の中でもかなりダメな部類に見える。

ただ恋愛と無関係な10話の紅羽の誕生日回は、吉田先生らしさが出ている気はした。少し百合要素もあってそれは良かったので、やはり吉田先生は百合マスターなのだろう。ジローが百合好きだったらもっと面白くなったと思う。それとスバルよりぷにゅるのほうが可愛いと思ってしまったので、私はこのアニメに向いてないのだろう。

ツッコミ所としては、3話の誘拐事件でまず警察に通報しないのはおかしいとか、4話の紅羽に見つかった女性下着の件はどうなったのかとか、6話のスバルの「女装」はさすがに女だとばれるだろとか、8話のバトルロイヤルは主人公の女の知人が勝つなら別にいいのではとか、10話の1日で格ゲー作るのは無理ありすぎとか、12話のジローの妄想でスバルがフ〇ラした後に口をティッシュで拭いてるのが萎えるとか(それはいいか…)、13話の同人誌制作は金があるなら印刷所に頼めよとか、その辺は気になった。まぁ全部どうでもいいと言えばそうだけど。

作画については絵がとても良く動くが、キャラデザは微妙にかわいくない気がした。

声優についてはダブルヒロインの声が物語シリーズのファイヤーシスターズと同じなんやな。撫子もいる。
スバルの井口裕香の声は最初違和感があったがだんだん慣れた。でも井口裕香の低い声のキャラなら「ヴァルキリードライヴ マーメイド」の方が良かったけど。

ジャッジ!なんちゃって政治系の意識高い中二病戦記物ラノベアニメ。6話まで我慢?

航空都市艦に所属する学生たちが活躍する能力バトルもの。学園が各国を支配しているので社会人よりも学生の方が社会的地位が高いという、いかにもラノベって感じの設定。
主人公のトーリはエロバカ男子だが、この手のラノベアニメには珍しく恋人が一人だけの純愛系で、ハーレム要素は全く無い(サンライズはハーレム物は作らないというポリシーがあるのかな?)。
またバトルだけではなく論戦で決着をつける話もあって、小難しい意識高い系のラノベアニメだと言える。

そして最大の特徴は、トーリが全く戦わないこと。
トーリはリーダーの地位を与えられているだけで自らは戦わない、君主タイプの主人公になっている(ただし終盤で己の感情の一部と引き換えに仲間の能力を高める力を得る)。
原作者はトーリを劉邦や劉備のような、己の才ではなく徳で皆を支配するカリスマ君主として描き、サブ主人公の政治家志望の本多・正純は張良や諸葛亮のポジションにして、君臣が支え合う話を意図したのだと思われる(なお史実の本多正純は失脚したが、優れた人物であったような逸話や事績もあるらしい)。
そのせいで戦わないトーリは中盤まで全然かっこよくなく、ここが「ラノベとして」キツい。こういう自らは戦わないシンボル的存在の君主型主人公はラノベファンには広く受け入れられないだろう。個人的には、こういうラノベもあるんだと感心したのだが。
ただ、この作品を楚漢戦争や三国志に例えると、主人公の劉邦や劉備はいるが項羽や曹操が見当たらず、魅力的なライバルがいないのは弱いかなと思う(インノケンティウスは袁紹程度だよね…董卓ですらない)。大作家・司馬遼太郎先生が政治家を主人公にするのは難しいと言ってるのだから、他の作家ではなおさらだろう。

設定はやたら中二病臭いが、歴史ネタを取り入れているという特色がある。
未来から17世紀に来て歴史をやり直しているという設定で、一部のキャラは実在武将を襲名して同じ名前になっている。
前半はおっさんの酒井・忠次や本田・忠勝が活躍するが、作者が好きな武将なのだろうか。
1648年のヴェストファーレン条約がストーリー上の鍵になっているといった世界史ネタもある(俺が受験勉強してた頃はウェストファリアって言ってたけど今はヴェストファーレンなのな)。

南北朝戦争をきっかけに二つの世界が生まれて北朝が独裁を始めたとか思想的にきわどい設定があるが、トーリが極東の王を目指すあたりなどは、ゆがんだ政治思想の表れかもしれない。日本と言わず極東と言っているので配慮はしているが。ただし、途中で出てくる「戦争を回避することにより生まれた貧困層は戦死者と同等である」という考えには同意する。

ストーリーの序盤は主人公が目立たずおっさんばかり活躍して低調だが、6話から物語が動き出す。
6話の盲目の鈴でトーリの優しさを描いてそれでトーリも立ち直るという展開は、感動ポルノみたいでどうかと思った。ただトーリが鈴の手を取ったのは(障碍者だから)気を使ったのではなく、かわいいからだとフォローしたのは良かった。

8話の論戦の一部の武蔵の自立を認めさせようとする話は、「沈黙の艦隊」のやまとは国家として成立しうるかどうかの受け売りだよね。でも討論とは、蓄積のある方が対論を出し続け蓄積が無い方を疲弊させギブアップさせる作業だというのは納得した。Wikipediaのノートの議論でもよく見かける。
あと11話の正純の牛歩戦術はセコすぎて笑ったw
12話のホライゾンへの平行線な告白で8話の対論の潰し合いを持ってきて、最終的に「境界線上のホライゾン」というタイトルを回収する構成も良く出来ている。
ただ二人の平行線を「俺一人では救えないんだったら、お前もこっちに来い」のセリフで解決するのはちょっと弱いと思った。
それと全体的に蜻蛉切りで何でも解決しすぎ。最後はホライゾンの大罪武装を使ったけど。
最後は二期を見ましょう、で終わり。

作画はキャラデザが微妙だが動きはしっかりしていてさすがはサンライズ。11話からの本多・二代の殺陣はかなりのものだった。バトルは攻撃エフェクトや魔法陣や防御フィールドなどに漢字の説明が入っているのが特徴。言葉で表現しづらいがこれで和風感が出ている。

声優陣は豪華で、碧ちゃんは今はこういう内気なキャラを全然演じなくなったよなぁとか感慨深い。斎藤千和さんが歌ったダンスミュージックは良かった。

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