駄作の1期を否定したことで見違えるような傑作になった

1期が駄作だったので期待してなかったが、見違えるような傑作になった。
1期は出来の悪いゆるい美少女青春物に競馬ネタを盛り込んでいただけで、散漫な作りでたいしたドラマが無かった。
しかも歴史IFでスズカが助かった後のオリジナル展開はスカスカで、ブロワイエやサンバイザー等の史実に無いキャラが薄いウマ娘が出てくるわで、退屈で見るのが苦痛だった。

2期はヌルい1期を完全に否定し、「史実」を巧みに組み合わせて濃密なプロットに仕上げている。
トウカイテイオーとメジロマックイーンにライスシャワーとツインターボの史実を絡み合わせ、4人それぞれの挫折と、それを乗り越えた先の栄光をリンクさせて感動的なドラマに仕上げている。
この史実ハイブリッドなプロット制作手法は発明と言える(一騎当千でも一応やってたけど)。艦これアニメもこう作れば、その中で「死」が描かれても説得力があるので炎上することはなかっただろう。
テイオーやマックイーンが怪我をした後の心理描写もとても秀逸で、実際に怪我をしたアスリートの心理などを取材したのだろうかとまで思った。ただ現実のマックイーンが繋靱帯炎になったのは7歳の古馬になってからだし、当時は引退するのに葛藤は無かったと思われるのだが…。

ネックとなっていたウイニングライブも2期は必要最低限に抑え(テイオーのライブで足の異常に気付いたり、ライスのライブでは皆がしらけていたりとそれ自体にストーリー上の存在意義を持たせた)、13話のライブの作画は圧巻だった。あのクオリティならいらないとは言えない。

ただ今回の秀逸なストーリーにも2つ不満があって、まず1つはテイオーのジャパンカップ勝利をカットしたこと。11話の日常回が無ければやれたのに…。まあ11話のような息抜きが全く無いのを問題視するのもわかるけど。テイオーの実際の戦歴があまりにアップダウンが激しいので、そのままやると嘘臭くなるという懸念もあったのだろうか。まさに事実は小説より奇なり。
もう1つは今回これだけライスシャワーをクローズアップしながら、ライスの「最期」の宝塚記念をやらなかったこと。やるならスズカのように救われる展開にすると思うが、それを見たかった。OVAか映画か3期でやるのだろうか?