司馬遼太郎先生が直木賞に強く推したタイムリープSFと言うことで気になっていたが、ようやく読み終えた。
内容は最初、和製「夏への扉」かと思ったが(主人公が家電エンジニアなのは同じ)、むしろ和製「時の門」という印象で終わった。
中盤までは戦前の日本の日常話が延々と続く。今の60年代の日本はだめだ、昔はよかった的な主張がうっとおしい。この程度の作品が司馬先生や星新一先生が絶賛した作品なのか?と思ったが(星先生は解説でこの辺を評価しているが)、最後の大どんでん返しでようやく納得がいった印象。
もっともラストの超展開はかなり無理があって、実は記憶喪失だったとか、潜在意識で無意識にタイムマシンを未来に送り返したとか、苦しい説明がされている。あと序盤で主人公が子作りをする描写をしてないのも姑息に感じた。キスをする仲になったことはわかるが。
そもそもこのような事件が起こったら、タイムマシンを作った未来人が解決しに来ると思うのだが…ラストは、さあこれから過去を変えて行こう!で終わってるし。そこに未来人がやってきて、マシン回収するから、でENDの方がよかったと思う。
つーか両親の秘密を知った娘がサバサバし過ぎw

やっぱ私が一番衝撃を受けたタイムリープ小説は紫色のクオリアだな。それに比べたらラストで驚いた程度だった。驚けただけでもましだが。全てのメディアでならもちろん魔法少女まどか☆マギカだが。

あと「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」はこの作品の影響を受けていると思った。