虚淵玄「ダグラムやボトムズを目指した」 宮崎駿「アニメを見てアニメを作るな」 俺「せやな」

「僕と契約して、エグゾフレームに乗ってよ!」
キュゥべ…宇宙人が石灰岩1トンとエグゾフレームなるロボットを交換する契約を人類と結ぶ話。
石灰石は動物性起源なら地球にしかない物質なので、上手い設定だと思う。さすが虚淵先生。

エグゾは武器も装甲も皆無、そこそこ重い物をかついで素早く動けることだけが取柄という、ロボットアニメにしてはかなり脆弱な設定。しかし石灰岩1トンで得られる低コストの低さにより後進国地域の非正規軍に普及して行く。
エクゾは低コストなだけでなくゲリラ戦術を駆使して運用すれば、その神出鬼没の俊敏さにより大国の戦車やヘリを凌駕する兵器となりうる。この作品はそういった戦争の戦術が変容する過程をオムニバスでざっと描いて話が終わる。

ドキュメンタリータッチの乾いた視点はとても渋く、さすが虚淵作品とは思うものの、見ていて熱くなったり心を動かされたりすることはなかった。
それはインタビューで虚淵先生がダグラムやボトムズを目指したという趣旨の発言をしたように、目新しさが無いからである。だから驚きの無い作品で終わってしまった。
虚淵先生はかつて、まどかマギカはアダルトゲームの要素を取り込んで作ったと言っていたが、アダルトゲームは多くの人にとって未知の世界だったから新鮮に感じられたのである。
しかしこの作品は既存のロボットアニメを基にしているので目新しさが無い。ガンダムパクりのグランベルムと同じである。
こんな空気で終わったのは残念に思う。まぁブラスレイターとかよりはマシだとは思うが…。

※追記
後半の7~12話を見た。

テーマは南北問題でアフリカや南米が主な舞台。
11話の敵はロシアだし虚淵先生はバカサヨではないと思うが、アメリカは戦争で儲けているという持論は頑として譲らない。まあ事実だが。
エグゾのせいで戦車が売れなくなるなら、アメリカとしてはエグゾを金をかけてカスタイマイズする商売に切り替えればOKって話に持って行っている。

結局宇宙人が地球にエグゾを広めた目的は分からずじまいで終わった。11話を見るに大きなストーリーを描きたいのではなく、ロボットをネタにした小噺をやりたいだけなんだよね。
12話の千和さん碧ちゃん起用のまどかマギカセルフオマージュはほんとくっだらない。脚本は虚淵先生じゃないが。内容的には逆シャアとリリカルなのはを足したような感じだよね。ってかグランベルムとかぶってるよな。

YouTubeでは7話で低評価が高評価の1割もあるが、これはかなり不評な方だと思う。8話からは評価数が非表示になってしまっている。

声優については、女性声優は12話を除き人気声優を敢えて避けているが、アニメ声じゃない特定のイメージがついてない人を選んだのだろう。珍名声優の鷄冠井美智子が出ているが、この人は進撃の巨人のリコでブレイクしたのにその後鳴かず飛ばずやな。それ言ったらなぜか12話でまどか声優じゃないのに出ていたガルパン秋山殿の人もそうだが。